パキラは、鮮やかな緑色の葉っぱがきれいな観葉植物です。
丈夫でそれほど手間をかけなくても室内なら簡単に育てられることから、インテリアグリーンとして初心者にも人気の植物です。
ただ、花と違って季節ごとの変化があまりないため、葉っぱは枯れずに緑色だけれど、気づかないうちにパキラの幹の根元が白い、そういえば葉っぱはあまり大きくならないな・・・ということはありませんか?
こういう症状が見られた場合、パキラの根にトラブルが起きている可能性があります。
実は、私のパキラがそうでした。
今回は、私のパキラの症状を例に、パキラの根元が白い原因と対処法についてご紹介します。
パキラの根元が白い原因とは?
初めは元気なパキラでしたが、気付くと写真のような状態になっていました。
葉は緑色をして小さい芽が出てきていますが、あまり大きくならず、幹の根元が白くなっています。
根元を触ると、幹の上部より少しやわらかくなっていました。
パキラの根元が白い原因は、根腐れです。
私のパキラも根腐れを起こしているかもしれません。
葉っぱは緑色をしていても、根腐れが進行すれば、次第に黄色や茶色に変わり、やがて枯れてしまうでしょう。
それでは、どうして根腐れが起きるのでしょうか。
原因は4つ考えられます。
パキラの根元が白い原因①水のやりすぎ
一つ目の原因として、水のやりすぎです。
パキラの水やりは、土の表面が乾いたころが丁度良いです。
乾燥に強いため、土の中の水分が乾かないうちに水を与え続けると鉢の中の湿り気が多くなり根腐れを起こしやすくなります。
また、受け皿に水が溜まった状態のままにすることも根腐れの原因に繋がります。
パキラの根元が白い原因②肥料のやりすぎ
肥料を多く与えすぎても、根腐れの原因になります。
土の肥料成分が濃くなり、根の機能が悪くなるからです。
特に冬場は肥料を与えても成長しないため、栄養過多になり根腐れを起こしてしまいます。
肥料を与える時は、タイミングと適度な量を守ることが大切です。
パキラの根元が白い原因③土の水はけの悪さ
パキラを買ってきて、植え替えをせず、土はそのままにしているということはありませんか?
植え替えをしないでいると、土の排水力が弱くなり、水はけが悪くなります。
土の水はけが悪いと、根詰まりを起こして根が水や養分を吸水しづらくなり、根腐れの原因に繋がります。
特に数本のパキラが編み込みされている場合は、株同士が密集し根詰まりを起こしやすくなりますので、注意が必要です。
パキラの根元が白い原因④日照不足・風通しの悪さ
パキラは日当りの良い場所を好む植物です。
日が当たらず湿気が多い場所に置いておくと、根腐れを起こしやすくなります。
長年、枝を剪定せず葉が生い茂っている状態も根腐れの原因になります。
日当たりの良さや風通しの良さを考えて置くことが大切です。
パキラの根元が白い症状の度合い
では、パキラの根元が白いとは、土の中のパキラの根はどういう状態になっているのでしょうか。
パキラの見た目から根腐れの症状の度合いを見分けることができます。
それぞれの症状に合わせて、対処していくと良いでしょう。
症状別に解説していきます。
根腐れ初期症状
初期症状は、水あげで気付くことができます。
パキラに水をあげると、土の中を通った水が鉢受けに流れ出て溜まります。
溜まった水から異臭がするようであれば、根腐れを起こしている可能性があります。
しかし、パキラの葉が元気な場合は、復活させることができるでしょう。
根腐れ中期症状
中期症状は、パキラの葉から分かります。
きちんと水をあげているのに葉に元気がなく萎れているのは、根腐れの中期症状です。
しかも葉が茶色く変色している場合は、根腐れがだいぶ進んでいる状況です。
根腐れ末期症状
末期症状は、パキラの幹で判断することができます。
幹にシワができて白いカビのようなものが発生していたり、触るとゴムのように柔らかくブヨブヨになったりしている場合は、根だけでなく幹も枯れています。
これは、根腐れの末期症状です
パキラの根腐れの対処法とは?
パキラの根が白い状態、つまり根腐れの状態がどの程度進んでいるか見極めたら、次のような対処をしてみましょう。
初期症状の対処法
鉢受けに溜まった水を捨てて、日当たりがよく風通しの良い場所へパキラを移動させ、土を乾燥させましょう。
中期症状の対処法
初期症状の対処法で改善がみられなければ、挿し木という方法を行います。
根腐れは、根から幹、そして枝や葉っぱへと進行していきます。
根腐れをしている箇所をハサミで切り落とし、パキラの健康な部分を土に植えこみます。
この時、パキラの根の繊維を傷めないようスパッと切るのがポイントです。
不安であれば、発根促進剤を切り口に軽く塗布し、新しい挿し木用の土に植えましょう。
初めはたっぷりの水を与えますが、その後は乾かし気味にして根が伸びるのを待ちます。
水やりのポイントは、乾いたらたっぷりの水を与えることです。
これを繰り返し、パキラに新芽が見られたら無事に根が出ているという合図になります。
末期症状の対処法
末期症状の対処法は中期症状と同じで、挿し木の方法で行います。
幹の上部に固くて健康な部分が残っていれば、パキラはまだ生きています。
切り口が白くきれいな状態であることは生きている証拠なので、挿し木をして様子を見ましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
パキラの根元が白い、つまり根腐れが起きているサインを見つけたら症状を確認し、根腐れの状態がどのくらい進行しているか見極め、それに合わせて適切に対処しましょう。
早めの対処で、また元気なパキラを復活させることができるかもしれません。
その為には、パキラの葉っぱだけでなく、根元や幹もチェックしながらお世話ができるといいですね。
私のパキラは中期症状かもしれません。
早速対処し、今後はしっかりチェックします(^^)
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